目次に

ルクレール
Jean Marie Leclair (1697-1764)

フランスの作曲家、ヴァイオリニスト、舞踏家。1728年にConcert Spirituelでデビュー
1733ルイ15世の王室楽団常任奏者になるが同僚のギニョンと争い突然姿を消す。

ルクレールの名声は「知的で精巧に作られたソナタと優雅なヴァイオリン演奏」にあるといわれた。

ソミス(Somis, Giovannni Battista)にヴァイオリンを学んだといわれる。したがってコレルリの孫弟子ということになる。

作品 Sonate Op.12 No.3 D-dur (1747)
楽章構成 I:Un poco Andante/ II:Un poco Andante/III:Sarabanda /IV: Giga

第1楽章

第2楽章

 

第3楽章

第4楽章

難しい所

 

弾いてみた感じ
技巧上の特徴 2楽章には二重音奏法が頻繁に出てきます。それもファーストポジションに限りません。4楽章は跳躍する音、高音がかなり出てきます。
合奏の特徴 Op.12−5よりも難しいと思います。ヴァイオリンの美しさを強調するためでしょうが音が薄く書かれており演奏会などで披露するばあいには完璧な技巧と素晴らしい音色が必要でしょう。ルクレール本人の技量を披露するための作品だと思います。
演奏時間 1楽章:53小節、2楽章:84小節、3楽章:24小節 4楽章:127小節。演奏会向きの高度な作品です。