Beethoven String Quartet G-dur Op.18-2
第ニ楽章(Adagio cantabile)
ファーストヴァイオリン
事故 | 推定原因とコメント | |
全体 | Adagioの部分は、機械的にならないように十分歌うのですが、全体としてのテンポ感を一定に保つことを忘れてはなりません。中間部にAllegroがあります。昔、真面目にやらなかった運弓練習を思い出します。 後半のAdagioは何よりもチェロを上手くうたわせる気持ちで弾きたいものです。 作品18を弾くような方ならば、技術的に難しいところはないと思います。 |
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27 | 落とし穴 | しっとりと終わったAdagioから一転してAllegroになります。ここで「XX弦楽四重奏団」のテンポが頭をよぎって、うっかりそのテンポで始めるとすっぽりと落とし穴に入ります。28小節からの音型が早いアレグロで完璧にひけると人が4人も揃うなんて幻想です。
悪路をオンボロバスが高速走行するような目にあって、分けがわからなくなり、頭からリピートをしてしまったりするのです。 |
28 | ||
66 | まずメトロノームで | カンタービレに弾くところですが、一応メトロノームと合わせておいてからカンタービレに弾く練習に入るほうが良いと思います。64分音符を恐れるあまり、タイのある4分音符の音価が短くなっては気持ちが悪いものです。 |
66 | ||
全般 | チェロ | チェロの楽譜は単純ですから完全に覚えておくことをお薦めします。そしてチェロを出来るだけ自由にうたわせて、その上に乗るような感じのほうが全体がよく響きます。このときVn1の音量は必要なとき以外はごく小さいほうが上手く行きます。 |
セカンドヴァイオリン
事故 | 推定原因とコメント | |
全体 | 何も起こりません。弦楽四重奏の響を楽しんでください。 | |
46 | 小さな落とし穴 | Allegroの46小節は音型がちがいますので、2拍目は逆弓になります。練習をしておかないとメチャクチャになる可能性があります。 |
46 |
ヴィオラ
事故 | 推定原因とコメント | 楽譜 | |
全体 | 特別に注意するところはありません。お楽しみください。 |
チェロ
事故 | 推定原因とコメント | |
全体 | アンサンブル上は難しいところはないと思います。美しく丹念に歌ってください。普段はやさしいと思うところがいざ人の前で弾くとボロボロになったりします。練習は必要です。 | |
24 | たとえば | こんなやさしいところでも、本番ではトラブルになったりするから奇妙なものです。 |
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