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Beethoven String Quartet  A-Dur Op.18-5

第一楽章(Allegro ) 

 

 

ファーストヴァイオリン 

 小節 事故 推定原因とコメント
全体   明るく喜遊曲のような感じです。それらしく楽しく弾くことが、速いテンポで格好良く聴かせることよりも大事だと思います。

無理さえしなければ楽しく演奏できる楽章です。6曲の中では難易度の低い1楽章でしょう。

14、21 走る 14小節の音型が頻繁に出てきます。8分の6の最後の音まで確実に発音させるのですが、なかなか難しいです。不完全に弾きますと走るきっかけになります。

21小節からトリラーがついています。速くなってくるとここで、ころころと転んでしまいます。楽譜に上げたフレーズはテンポが無意識に上がらないようにかっちりと弾けば成功します。

余裕をもって自分の弾けるテンポを選べば、そのほかには余り問題がないと思います。

 

セカンドヴァイオリン

  事故 推定原因とコメント
全体 たのしい 8分の6ですが、実際には2拍子です。楽しく快活に、そして平和に弦楽四重奏をエンジョイできます。

合奏上、技術上で特にコメントすることはありません。だからといって練習に初見で望むことはしないでください。

ヴィオラ

  事故 推定原因とコメント
全体 てごわい セカンドヴァイオリンに良くにています。しかし初見でなどというレベルではありません。それは主に楽器の性質からきます。

イ長調になるとヴィオラはC-線で三全音をつかまなければならないので大変です。それにDisなども頻繁に使っていますから音程にかなり注意が必要です。

ピアノの音とD,E,Fis,Gisと合わせてみたらいかがでしょう。思ったよりもつぼが広いのでびっくりします。メンバーは大喜びすると思いますが。


チェロ

  事故 推定原因とコメント
全体 まいった 譜面は易しいのですが、聞くと弾くとでは大違いでした。指使いをしっかり考えてから弾かないとだめでした。(私はシャープが3つ以上ついたチェロ譜をみるとすぐに逃げ出したくなるのです。)
とはいえ決して難しいわけではなく練習をすれば綺麗に弾けます。

アンサンブルとしては難しいところはありません。

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