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Beethoven String Quartet  A-Dur Op.18-5

第ニ楽章(Menuetto) 

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ファーストヴァイオリン
セカンドヴァイオリン
ヴィオラ
チェロ

 

  事故 推定原因とコメント
全体   楽しく、自由に演奏できます。ファーストヴァイオリンとセカンドヴァイオリンはとても楽しく演奏できます。しかしヴィオラとチェロにはおしゃれな落とし穴があります。
57-58 落とし穴 非音楽的に数を数える方にはなんでもありませんが、、のどかなヴァイオリンの二重奏を聞いてから音楽的に入ろうとすると、ベートーヴェンのお茶目な罠に引っかかります。

47小節からファーストヴァイオリンがテーマを歌います。そして曲初の場合にはヴァイオリンのテーマが終止してからヴィオラが入るのですが、ここでは一小節さきにヴィオラのテーマが入ってきます。普通の人は一回はだまされます。

お茶目な罠と書いてしまいましたが、実はこれはベートーヴェンの天才たる所以の良い例だと思います。
ヴィオラの変な入りにおやっと思ったとたんにセカンドヴァイオリンの模倣がはじまり曲想が広がります。ああ、そうなのか、そうなのかと納得しているうちに、曲は見事に終止します。凡人の作品とは一線を画しています。

ヴィオラさん、チェロさん一度は落ちてみましょう。

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