目次に

Mozart String Quartet  K155

1楽章が難しいと思います。譜面上ではファーストが難しそうですが、セカンド、ヴィオラ、チェロもアウフタクトから刻みに入ったりしますので、割合に落ちやすいと思います。2楽章、3楽章は安全です。

ファーストヴァイオリン

1楽章 Allegro Moderato 

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
全体   弾ける、弾けないという問題はあるかもしれませんが、全体的に問題はありません。初見でひいてみっともない思いをするのは45小節くらいでしょう。もっともこの曲をきれいに弾くためには入念にさらう必要があります。演奏が遅くては他の方が随分迷惑します。  
45 外れる 45小節にfisが有りますが、これをはずすとみっともない。私はこんな指使いです。 K155-1-45


K155-1-45

2楽章、3楽章については、アンサンブル上問題となる場所はありません。

セカンドヴァイオリン

1楽章 Allegro Moderato

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
4-5 落ちる 4章節目の最後のフォルテから2ndにメロディがありますが、弾きにくいですね。フレーズに必然性がなくもっと他の書き方をすべきだったのではないかと思います。モーツァルトの書法が未熟なのかなあ。せめて、スラーぐらいはないと、などとここを見つめていたら落ちてしまいました。 K155-1-4
32 難しい トリラーがかかっている音ですが始めのトリラーはD線で、あとのトリラーはG線で弾くのが良いみたいです。次のフレーズを導く重要なトリラーです。始めのトリラーをG線でひくと小指でのトリラーになり音は濁るし、音程は危ないというひどい目にあいます。次善は全て1st Positionだと思いました。 K155-1-32
53 目立ちすぎ Cの前の3重音は音を抜くか、控えめに弾かないと変ですね。 K155-1-53
60 ソロ フガートの部分を抜けたらすぐ突然のソロです。再現の用意のために大きく離反させているのですが、美しく弾くのは大変です。Fisの音はE線ではヴィブラートのかかったきれいな音色が出しにくいし、だからといって4th Positionで弾く気にはなりません。 K155-1-60
全体 刻み 各パートを弾いてみての感じですが、刻みについてはヴィオラやチェロは弾きやすいですね。ヴィオラとヴァイオリンを比較すると、ヴァイオリンは楽器が小さく、弦も細いことによるのでしょうが弓を弾ませて刻んだ場合の音量の幅が全然違います。音色の変化、音量の変化では上手くヴィオラについていけません。音量については通常は2nd Vnの音が上にくるのでバランスが取れているような聞こえるのですが、実際にはもっと音量があったほうが良い場合が沢山あるはずです。対等に張り合うためには猛練習が必要なことが分りました。  

 

K155-1-4

 

K155-1-32

 

K155-1-53

 

K155-1-60

2楽章 Andante

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
11

危ない

事故の可能性は大変ひくいです。一箇所上げるならばここです。何でもないところですから、突然のソロに過大な期待または不安を抱かなければ大丈夫です。3連音符であることがはっきりする弾き方が必要です。決して急ぎませぬように。

ベーレンライター版では始めの音符にアクセントそれ以降に長いスラーがかかっています。ブライトコフでは全体にスラーがかかっています。

K155-1-53

 

K155-1-53

3楽章 Presto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
5-8

良心的に

事故にはなりませんが、5−8小節は弾きにくいですね。たった一回の移弦のためにペースが乱れます。ごまかせばなんでも有りませんが、良心的に弾かなくちゃ。 K155-3-1
       

ヴィオラ

1楽章 Allegro Moderato

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
1−4 落ちる 曲を十分に知っているはずなのですがこんなに簡単なところで落ちてしまいました。フォルテ、ピアノに疑心暗鬼になってしまったのです。ファーストヴァイオリンから見れば、何でこんなところでと思いますが、起こるんですね。 なし
51-52 ソロ Cの2小節前のソロはなかなか手ごわいですね。小指を何回も使います。音程も結構とりにくいです。 K155-1-51
全体   アウフタクトから始まる刻みが多く、注意しないと見失います。 なし
全体   フォルテ・ピアノで迷いそうなところがあります。思いきってはっきりフォルテを弾く必要があるとおもいました。 なし

K155-1-51

2楽章 Andante

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
全体   事故の可能性は大変ひくいです。 なし

 

3楽章 Presto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
1−8

リズム

事故にはなりませんが、5−8小節のリズムは面白いと思います。ただ弾くのではなしに積極的に表現してはいかが? K155-3-1
       

 

K155-3-1

チェロ

1楽章 Allegro Moderato

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜

落ちる

始まってすぐ落ちた。信じられない。ヴァイオリンのアウフタクトからすでにチェロが刻むとは、、 なし
全体   フォルテの刻みはどのくらいの音量が良いのか迷った。 なし
    チェロってこんなに楽しいんだ。だからみんな僕にチェロを弾かしてくれなかったんだ! なし

2楽章 Andante

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜

外れる

Dの音をとり損ねる。このようなところでは罪が重いのだ。

なし

3楽章 Presto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
2

あれ!

ペーター版では2小節目スラーと強弱記号が書かれているけれどもこれは辞めたほうが良い。(ベーレンライター版参照)

なし

       

K156-3-1