目次に

Mozart String Quartet K156

落とし穴の少ない曲です。しいて言えば2楽章のセカンド、ヴィオラが難しいかもしれません。

ファーストヴァイオリン

1楽章 Presto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
68-69 恥をかく 「ニュアンスをこめてh音はA線でとってお弾きなさい」と読める楽譜です。その様に弾くとポルタメントがかかってしまったりして、だんだん厭になってきます。ところがベーレンライター版では68小節にはスラーがかかっていません。ペーター版の楽譜に古い演奏慣習が残っている例の一つだと思います。モーツァルトの時代にはポルタメントをかけて弾くのが常識だとすれば、わざわざモーツァルトはスラーを書かないでしょう。スラーが必要ないならば、当然モーツァルトはスラーを書かないでしょう。どのようにするかは演奏者次第だと思います。 K156-1-68
全体   落とし穴は全くありません。  

 
K156-1-68

2楽章 Adagio

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
19-21 バラバラ ここはファーストとセカンドの16分音符が完全に補填的ではないので誰かが落ちる可能性があります。練習のときはしっかりスコアを読み、必要ならばガイドを書けば良いのですが、本番でバラバラになったら。落ちつき払って数小節待ちましょう。チェロに合わせるのが良いと思います。 K156-2-19
全体 アンサンブルは難しくないが、どのように弾くかは悩みますね。


K156-2-19

3楽章 Tempo di Menuetto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
全体

危ないところはどこにもありません。

 

セカンドヴァイオリン

1楽章 Presto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
72 止まる 展開部の冒頭です。突然何が始まったのかと思います。ここはソロです。セカンドヴァイオリンだけです。自信を持って正しいテンポで弾きましょう。迷って皆さんの顔をみたら止まってしまいます。 K156-1-72


K156-1-72

2楽章 Adagio

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
19-20 落ちる 19小節からは、粛々と8分音符で歩むチェロをメトロノームにしましょう。余裕があればファーストとの絡み合いを楽しみましょう。 K156-2-19
23 ヒヤリ Bの前に嫌らしいシンコペーションがありますが、ここはファーストヴァイオリンと一緒です。何でも有りません。 K156-2-23


K156-2-19



K156-2-23

3楽章 Tempo di Menuetto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
全体

危ないところはどこにもありません。

 

ヴィオラ

1楽章 Presto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
1-11 表現 先弓を使って、ヴィブラートのかかった音でもきれいだと思います。  
42 リズム 事故にはなりませんが、きっちりとしたリズムで表情豊かに弾くのは難しいですね。42-45がリズムの補填をしています。そして46-47小節はメロディに添う感じです。この意味ではベーレンライター版では42-45はスラーがなく。46-47にはスラーをかけています。こちらの解釈が正しいような気がします。因みにベーレンライター版、ブライトコフ版では47小節の3拍目の音はG音です。 K156-1-42
全体   事故は起こりませんが、こんなに難しいと思いませんでした。  


K156-1-42

2楽章 Adagio

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
8 落ちる ここは準備をしておかないと落ちます(pです)。ホットすると9小節も危なくなります。 K156-2-8
32-33 落ちる ここは長いシンコペーションですが、セカンドヴァイオリンと主に三度で美しい歌を歌います。充実していて喜びを感じました。33小節でひどく苦労されている方がおられました。シンコペーションをチェロに対する後打ちのように書きかえると上手く行きます。最終的にはここは歌わないと音楽になりませんが、、 K156-2-32

 

K156-2-8

K156-2-32

3楽章 Tempo di Menuetto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
23

戒め

何でもない23小節ですが、C線のG音は音程がとりにくいです。そしてE音もFis音も難しいです。ここをファーストポジションでしっかりと、さりげなく弾けるようにするのはヴィオラの義務だと思いました。このようなところで弦楽四重奏の質が決定するのかもしれません。 K156-3-23

K156-3-23

チェロ

1楽章 Presto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
110

飛び出す

気持ちの良いソロを弾くとみんなが自分に合わせてくれるような気がしてしまいます。しかし、練習番号E(110小節)ではきっちりとファーストに合わせてください。ここで飛び出しては余りにもはしたないです。 K156-1-110


K156-1-110

2楽章 Adagio

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
全体   すごく弾きがいがあった。やはり良い曲だ。 なし
4−5

発想記号無視

しっかりとフォルテで弾くのを忘れる。音量についてはみんなに相談して決めてください。  

 

3楽章 Tempo di Menuetto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
32

落ちそう

他の楽器がアウフタクトを弾いているときに少し唐突に入るので落ちそう。フォルテで入ること K156-3-1