目次に

Mozart String Quartet K157 in C

1楽章にはセカンドの有名な難所があります。2,3楽章はアンサンブルとしてはとても易しいです。

ファーストヴァイオリン

1楽章 Allegro

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
70 意外にも弾けない セカンドヴァイオリンの難所として有名ですが、69小節のfで気持ち良くたっぷりと弓など使っていると落とし穴にガツンと落ちます。そしてうろたえて71小節のfの代わりにfisなんかを堂々と弾いてしまいます。70小節は弓使いを書きこんだほうがよさそうです。 K157-1-73


K157-1-73

2楽章、3楽章はファーストヴァイオリンの道は完全に平坦です。自分の音に聞き惚れなければ事故には遭わないでしょう。

セカンドヴァイオリン

1楽章 Allegro

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
73-75 初見では弾けない ここのスラーは煩わしく初見では無理です。ベーレンライター版では73小節のh−gにはスラーがありません。しっかり弓使いを書いておけば良いのですが、、。 K157-1-73
全体   弦楽四重奏というより弦楽合奏的ですが色々な弾き方ができると思いました。  


K157-1-73

2楽章 Andante、3楽章 Prestoの全体を通して事故の起こる可能性はほとんどありません。

ヴィオラ

1楽章 Allegro

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
全体 だまされた この楽章は随分弾きがいがあり、工夫の余地があります。いままでファーストヴァイオリンを弾いていましたが、もっとヴィオラに対して要求を出すべきだった。私の譜読みがたらなかった。と少し悔しい思いをしました。譜を読むのと、実際に弾いてみるのでは本当に随分違うものだと思いました。  
69-74 表現 69−74までが展開部の終わりで練習番号Cで主題に復帰します。ここは71小節からVn2の難所がありヴィオラのパートなどだれも注目しないと思います。しかし69小節の刻み、70小節の律動、71−72小節のpでのメロディックな部分。そして締めくくりの重音という具合にヴィオラは重要な仕事をしています。
 特に70小節の律動はその小節一杯をfで演奏しすることにより大きな効果が得られます。こんなことを要求すると途端に演奏が難しくなりますが、そこが弦楽四重奏の楽しいところだと思います。

K157-1-69

 

K157-1-69

2楽章 Andante

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
1-13

重要なソロ

ここはVn1よりも美しく歌わなければなりません。でもピアノで!
14小節以降はfですが重要度は1−13小節の方が高いです。
K157-2-1
 全体   ニュアンスが重要で楽しめる楽章です。  

K157-2-1

3楽章 Presto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
11-16

対策

事故は起こらないと思いますが、11小節からは弓の記号だけは付けておいたほうが安心できます。 K157-3-11
     

K157-3-11


チェロ

1楽章 Allegro

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
35

突然のソロ

このようなところが4回ありますがチェロのソロです。慌てふためいてはみっともない。きっちりした音程がまず大事。 K157-1-1

 

K157-1-1

2楽章 Andante

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
33-40 重要なソロ メロディーに合わせる分散和音だと思ったら、ソロなんですチェロ以外に音がなくなります。なぜチェロだけを狙い打ちに、と思っても仕方ないのです。後半部もソロです。 K157-2-1
       

 

 

K157-2-1

3楽章 Presto

小節数 事故 推定原因とコメント 楽譜
11-16 引きずられる チェロ以外は全員がシンコペーション。テンポが速いので、ここはチェロのテンポでさっと通りすぎましょう。(譜は43小節から) K157-3-1

 

K157-3-1