分析表の各部分の関係

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ブラームスの弦楽六重奏第2番については、分析表に見るとおり構成が非常に明確です。

また第1主題、第2主題間の関係も明確です。つまり第1主題に徹底的な優位性を持たしております。第2主題は動機からみても第1主題に従属するものではなくむしろ並列しているということができます。

したがって全体の把握としては第2主題部は第1主題部に対して独立して離反した部分と解釈してもよいと思います。

三つ以上のテーマを持つ実例の分析のときにこの部分について詳述します。