カテゴリーについて

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この作品の分析を始めるときにカテゴリー1と仮定しましたが、この段階で果たしてどのカテゴリーに属するかを決定する必要があります。作曲家の意図は分らない場合のほうが多いため客観的に判断はできません。したがって演奏しようとするグループの意思でカテゴリーを決めることになります。

この問題が重要になる実例を挙げておりませんのでわかりにくいでしょうが、とことん真剣に挑むかどうかを共有しておくことは重要です。実例のブラームスの弦楽六重奏曲第2番については作品の背景から考えても、作品自体の質から考えても本格的に取り組むべき作品であり、ここではカテゴリー1ということで話を進めます。