目次に

Beethoven String Quartet  B-Dur Op.18-6

 

目次:

第一楽章
Vn1,Vn2,Va,Vc

第ニ楽章
Vn1,Vn2,Va,Vc

第三楽章
Vn1,Vn2,Va,Vc

第四楽章
Vn1,Vn2,Va,Vc

コメント:

弦楽四重奏の落とし穴について書いてみようという動機になったのが6番の第3楽章です。あっけにとられるほど落ちます。全楽章が心地よさと落とし穴でできいる曲です。

一楽章:元気で楽しい曲です。ただものすごく速く弾こうとする人達がいます。始めはそれでいいのですが後で困ってしまいます。

ニ楽章:入念に仕上げられた美しい曲ですが、よく耳を済ませると一寸落ちてはまた入るという「今一寸迷子」の泣き声があちこちから聞こえてきます。

三楽章:極めつけの落とし穴楽章。正しいテンポで初見で弾けるグループはいないでしょう。

四楽章:序奏で皆さんが疑心暗鬼になります。アレグレットに入ればもう心配はありません。

 

 

 

1楽章はサービス満点で社交的です。2楽章は洒落たメヌエットです。なぜか後期の作品のムードが少し漂います。3楽章は意欲的な変奏曲ですが効果は今一つかなと思います。4楽章はとてもよく纏まっています。

この曲は作品18の中ではもっともアマチュアに優しい曲だと思います。ぜひ演奏をお楽しみください。